信用は両替できる

なあスリーム。

ここのラーメン美味しいよな。

そういや、スリームは酸っぱいもの好きだったか。

そうか。
そんなに好きなんだな。

さて、席を立つか。
そろそろ行かないと。

どうした？

仕方ないな……。
ほら。

さて、スリーム。

「信用は両替が出来る」って知ってるか？

今、オレがランチ代を貸したな？

実は、こういった瞬間に誰しもが無意識に査定をしているんだ。

相手がスリームだからだ。

お金を貸す過程で誰しも査定を行っているという話だな。

なぜ貸したか。
それは信用があるからだ。

オレとスリームの仲だし、会おうと思ったら会えるし、普段から約束は守ってるし、それなりに稼いでるし、逃げるような奴じゃないし、何か有ってもザロットさんが間に入ってくれるし、ザロットさんに経済力があるから問題無い。

実は他人にお金を貸す時は誰もが無意識にそんな査定をしているんだ。

銀行も同じように査定してるよな。
期限までに利子を加えた金額を返せる経済力と責任能力があるか。
返せない時の後ろ楯は誰かを見ている。

つまりスリームの持つ信用がお金に変換されたんだな。

お金の本質は信用なんだ。

だから裏切りや嘘や責任は信用やお金で精算される。
裁判とかで慰謝料とかの話が上がるのは、失墜した信用をお金で決済するからだな。
裏切りや嘘は、まず信用で精算される。「今までの行いに免じて許す」とかな。信用で精算できなかったら、不足した分をお金で精算するんだ。

少し話が反れるが、お金は人格者に集まる傾向がある。

稼ぐには情報が必要だからな。
人脈が多い人の方が質の高い情報を得やすい。
人脈を作るには人格が必要なんだ。

人格とは習慣だ。
習慣は日頃の行いから影響される。
普段何をしているかが重要なんだ。

前に似た話をしたな。
人格も似ている。

そう。
だからこそ約束を守って利他的に有限実行する人が返報を得るんだ。

あの人に頼めば解決するから依頼したいってな。

だから日頃から人格者であるように意識しよう。

因みに自分が欲しい物を売るより、人の役に立つ物を売る方が稼げるぞ。

正しくマーケティングできてれば売れるんだけどな。

さて、人格を養う為には現状から何かしら改善しないといけない。

難しいよな。
まだまだオレも不完全だ。

そりゃ見えないものだからな。
普段の行いだよ。

普段の行いを改めようと改善点を見つけたとしよう。

人は課題としての改善点は自覚すれば伸ばせるが、幼少期から永続的に家庭環境などで影響された人格的特徴はなかなか変えられないんだ。

「人は変わらない」と唱える人は、こういった面を見て居る。

しかし人付き合いの上で人格的特徴を自分の価値観で押さえつけて測ろうとしてはならない。
その特徴を活かして上手く付き合っていくのが大事なんだ。

時には、その特徴が自分の人生を助けてくれたりするからな。

第一陣とか第二陣とか、似たような話をしたな。
他人と上手く共存して、良い関係を築くように意識していこう。

オレは「人は変わる」という考え方の方が好きだ。
全ての課題は自覚すれば改善できるからな。

話を戻そう。

お金は信用だからこそ、約束に対して責任を請け負うと報酬を得て信頼を得る。

そして少しずつ人格が形成されて人脈が変わり、環境が変わり次のステージへ進むんだ。
やがて集まるお金に変化が現れる。

人との出会いは全て必然だ。
何かしら学びを与えてくれる。

目先の人を敬い良い関係を築き高め合う事。
意識してやってこうな。

さて。
今日の実験も付き合って貰うぞ？