フムフムの香りを分析中だぞ

フムフムの香りを分析中だぞ
あれ、ザロットさん。
何をしているんですか?
スリームか。
香りを分析しているんだ。
香り?
ああ。
何の香りですか?
フムフムだ。
やあ。
あ、フムフム君。
やあやあスリーム君。
あ、そーさんまで。
今回はね、僕がザロットさんにお願いしたんだ。
どうしてです?
いやあ……フムフム君の香りっていいじゃない?
聞こえ方によっては危ない発言ですよそれ。
ボクはかまわないよ~。
まあ、フムフム君がいいって言うなら……。
(ふわっ……ふわっ……)
ああ……いい香り……。
そう、そうなんだ。
このいい香り。
分析して商品化したくてな。
へえー。
こんな良い香りなら誰かの役に立つかもしれませんね。
フムフムって沢山いるから、それぞれ個体によって差があるんだけど、今回はこの研究所に来てくれやすいフムフム君にお願いしたんだ~。
で、ザロットさん、どんな感じ?
ん?
ああ。
いい香りだぞ。
そうじゃなくて、進捗は?
ああ、そうだな。
年内には完成するんじゃないか?
お、楽しみだねえ。
ふむふむ。
年内かあ。
(これは笑いを狙っているのかな……?)
あ!
スリーム!
こんな所に居たのか!
こんな所とは失礼だなリカガク。
あ、ザロットさん。
お邪魔します。
スリーム、実験に頼まれてくれ。
はあーい。
ザロットさん行ってきまーす。
おう。
(せっかく逃げ出せたのになあ……)
年内の完成かあ。
楽しみだなあ……。

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